憲法と人権を考える市民の集い

昨日埼玉会館で弁護士会が企画する講演会があった。

現立命館大学の徐勝先生の講演会である。

「9条から考える東北アジアの平和と安全」

という演題だ。

徐勝氏を知っている人は

相当の朝鮮通である。

19年間政治犯として刑務所にいた。

今では、民主化された韓国の象徴である。

旅立ちの日に

卒業式の歌が

「仰げば尊し」から「旅立ちの日に」

なっている。

荒れた中学を合唱の力で変えた。

そんな経緯の歌だ。

卒業式というより

出発式

「旅立ちの日」

という時代だ。

昨日は、我が子の中学の卒業式であった。

来賓としても招待されていたが、

父兄の一員として出席した。

市長が他の学校で祝辞をのべるために、

これまで教頭が市長の祝辞を代読していたところ

今日から、執行部のどなたがが、代読することになった。

市役所の元福祉部長で現理事が市長の代わりに来ていただいた。

おそらちく、市に戻り、みなで卒業式の雰囲気を語り、

市の幹部が共有されてのではないでしょうか。

ところで、贅沢な願いをいうならば、

代読からさらにご自分の言葉で挨拶をのべる

ところにいって頂きたい。

同じ朗読でも他人の書いた文の朗読と

自分の書いた文の朗読とは、質の差異がある。

ところで、法曹の関係者の集まりで

裁判官、検察官、及び弁護士

の関係者の挨拶がある。

裁判官、検察官は、もっぱら原稿を読んで挨拶している。

弁護士は原稿がない。

あるとき、挨拶した弁護士に尋ねたことがあった。

「先生、完璧な無駄のない挨拶でしたね。

原稿を見なくて、すごいですね。」

「実は原稿を書いて、

何回も事務所で練習をしたのです。

原稿を読んでの挨拶はしたくない。」

なるほど

完璧さの陰に努力がある。

その努力を感じさせない努力があるのである。

横道にそれたが、いずれにしても

わが子も義務教育を終えた。

他県の制度もしらないが

埼玉県の入試制度には、

いろいろ考えさせられる。

前期、後期の2回に試験を分ける意味

業者テストの偏差値で

私学が入学保証する。

・・・・・

同級生180人

ある子はバレイを極めるために

ロシアの学校に留学する。

ある子は静岡の野球学校に進む。

未知の世界に夢を追って

チャレンジする子どもたち

5年後の成人式

どんな体験をして再会するのだろうか。

卒業生の旅立ちの日の合唱が印象的だった。

旅立ちの日

作詞:小嶋 登 作曲:坂本 浩美 編曲:松井 孝夫


白い光の中に 山並みは萌えて
遙かな空の 果てまでも 君は飛び立つ
限りなく青い 空に心ふるわせ
自由をかける鳥よ 振り返ることもせず
勇気を翼にこめて 希望の風に乗り
この広い大空に 夢を託して懐かしい友の声 ふとよみがえる
意味もない いさかいに 泣いたあの時
心通ったうれしさに 抱き合った日よ
みんな過ぎたけれど 思い出強く抱いて
勇気を翼にこめて 希望の風に乗り
この広い大空に 夢を託して(※)今 別れの時 飛び立とう 未来信じて
   はずむ 若い 力信じて
   この広い 大空に(※)繰り返し


・・・・・・

さあ

この広い 広い  大空に

飛び立とう

未来を信じて

卒業おめでとう

労働問題対策委員会委員長任期満了

今日弁護士会で

労働問題対策委員会があった。

全国の弁護士会で労働問題対策委員会がある

のは、我が弁護士会だけではないか。

仮に他になるとしても、我が会が最初であると思う。

今日、委員長の交代をした。

ところで、つぎの経過で設立された。

平成17年度弁護士会の副会長当時、

執行部会議に提案したものである。

当初は、社会労働問題対策委員会の立ち上げを提案した。

弁護士会には生存権に関する委員会がない。

これるに対応する委員会を作るべきと考えた。

執行部会議では了解された。

次に常議員会に提案した。

当初、これ以上委員会は増やすべきではないとかいう

理由で立ち上げは困難な状況だった。

やっと社会労働問題対策委員会から社会をとって

労働問題対策委員会ならよいとされ、

全会一致で設立された。

丁度、平成18年4月から労働審判制度がスタートした。

これに合わせて、弁護士会に労働問題対策委員会も

スタートしたわけだ。

設立した経緯から委員長となった。

平成18年度

平成19年度

平成20年度

平成21年度

本日、他の人に委員長を引き継いでもらった。

新人弁護士15名くらいに委員会に出席していた。

みんな,労働事件に関心があるといっている。

こうした市民弁護士でも労働事件を担う受け皿の

委員会を作っていてよかったと思う。

現在、週3回、無料労働法律相談を実施している。

埼玉県で、このように労働問題相談の受け皿を用意している。

少し、肩の荷が下りた。

入学式及び卒業式の市長の祝辞の代読ー教頭から市の幹部へ

13日の土曜日は市内の中学校の卒業式だ。

我が家の子どももこれで打ち止めか?

感慨無量である。

上の子が小学校に入学したとき(平成10年?)

新入生が体育館の壇上で、在校生が床で

体面の入学式はいまでも、感動的なものだった。

その式の際、市長の祝辞を教頭が代読していた。

それから二つ違いの下の子の入学式

があり、合計7回入学式及び卒業式に出席した。

いずれの卒業式、入学式も市長の代わりに教頭が市長の祝辞を

代読されていた。

毎回、どうも不自然と思っていた。

いろいろな、大会に出席する機会があるが、

祝辞を代読するのは、電報ぐらいで

かならず、祝辞を予定されているものの

部下等が

「○○が所用により、△△の私は祝辞を」

といって、祝辞を代読されるか、自らの言葉を

話されていた。

祝辞を聞く方は原稿を代読されるより、

代わりの人の生の祝辞に感動することが多かった。

そんなこともあり、昨年の12月議会の一般質問の中で次のとおり

質問した。

(4) 入学式及び卒業式について

  ①入学式及び卒業式の市長の祝辞の代読は、学校側ではなく市の執行部側が行

うべきではないか。

富岡勝則市長の答弁

 (4)入学式及び卒業式についての①入学式及び卒業式の市長の祝辞の代読は学校

側ではなく、市の執行部側が行うべきではないかについて答弁を申し上げます。

 小中学校の入学式・卒業式につきましては、私と副市長とで議会など他の公務と重

ならない限り、毎年式典に出席をし、祝辞を述べさせていただいております。また、出席

できない学校につきましては、学校側に代読をお願いしております。

 御質問の学校側の代読でなく、執行部側が対応することにつきましては、祝辞の代

読という観点では同じでございますが、執行部側が直接対応するという点では意味合

いがあるものと思います。

 しかし、一方では小学校など、同日に式が挙行されることから、多くの管理職の職員

が対応することとなります。特に、卒業式につきましては、議会開会中と重なることなど

から、業務との調整が必要になることや、場合によっては出席できないこともございま

す。

 したがいまして、今後は御質問の趣旨も踏まえ、教育委員会ともよく調整を図り、適

切な対応を図ってまいりたいと思います。

・・・・・

市長の秘書課に問い合わせたら

市長が出席できない学校は副市長以下の部長等が出席する

ということだった。

・・・・・・

市長以下市の幹部の方の文字通り万障を繰り合わせた

出席は真心が伝わる筈だ。

・・・・・

土曜日はみんなで、

明日に生きる子どもたちの

門出をお祝いしましょう。

「おめでとう」

そして、

一緒に祝って頂く

市長及び市の幹部の方々

に謝意を表したい。

元国会議員山本譲司氏の講演会「塀の中の現実」

昨日、弁護士会の主催で元国会議員の山本譲司氏の講演会があった。

(同士は、 2000年秘書給与詐取事件で懲役1年6月

となり、受刑体験記「獄窓記」は、刑務所内の

障害者や高齢者の実態及び処遇について

衝撃的な内容を告発している。)

正式な題名は

障害のある受刑者や高齢受刑者の現状

ー刑務所を福祉の代替施設とさせないためにー

だった。

刑務所の体験として

人間が虫けら以下に扱われ

思考低下状態になる

というのだ。

また、刑事事件の加害者は9割9分が被害者であり、後の1分が

加害行為になるというのだ。

受刑者のかなりの割合で障害者がおり、

刑務所は障害者の施設になっている。

現在、官民で共同して作った刑務所で

障害者に対する訓練等とか

受刑者の出所後の福祉の仕事をしている。

山本元受刑者のの体験が

社会を変える動きになっている。

国会議員として大勢の中の一人よりも

刑務所に福祉の光を与える第一人者になり

きわめて有意義な仕事をしている。

文字通り、人まねではない

オンリーワンの人生を送っている。